運動をすると頭が痛くなる。ズキズキして拍動する。この頭痛は、風邪?それともなに?
もしかして労作性頭痛かもしれません。
緊張性頭痛や片頭痛は聞いたことあるけど、労作性頭痛って??
そんな労作性頭痛について、どんなものか紹介していきたいと思います。
労作性頭痛とは
労作性頭痛の”労作性”とは、砕けた解釈をすると、運動や動いているときのことです。反対の言葉として、”安静時”が使われます。
つまり、
労作性頭痛とは動いたり、運動をしたりするときに起こる頭痛です。
場合によっては、片頭痛を併発することがあります。
労作性頭痛になる原因
労作性頭痛の原因は、いまだハッキリとは分かっていません。
労作(運動や筋トレなど)時に起こる体の変化から頭痛が起こるとされています。その原因は、
いくつかの原因から考えられていますが、これ以外の重篤な原因による労作性頭痛以外の可能性も考えられます。
血管の拡張
筋トレをすると、脳への血流量が増えて血管が拡張するために、血管周囲の神経を刺激して痛みを発症します。
血管周囲の神経のため、拍動性の痛みがでます。
髄液圧の異常
髄液は脳を覆っていて動いたりするときに、衝撃から守るクッションの作用があります。
髄液圧が一定に保たれていないと、頭痛や嘔吐などの症状が現われます。
脳圧の異常が起こる原因として、くも膜下出血や脳出血、血管炎などがあると上昇し、脱水や髄液漏などでは下がります。
夏場だけでなく、
冬場であっても厚着をして汗をかくことが多いので、大丈夫と思っていて、脱水に気づかず眩暈や吐き気などの症状がでてから不調に気づくこともあり、コマメな水分補給が欠かせません。
酸欠
筋トレや運動時に酸素を多く必要としますが、血液からの酸素供給が追い付かず酸欠になることがあります。特に、
いままで運動していなかったのに激しい運動をし始めた時など、酸素供給がうまく活用できず酸欠になることがあります。
高山病などで酸素供給がうまくいかない時にも、頭痛や吐き気などの症状が出るのと同じです。
喫煙や貧血、猫背などの不良姿勢による浅い呼吸などが原因で酸欠になります。
筋肉による
日中は、様々なことを考えたり、見たり聞いたりすることで刺激を受け続けています。
しゃべったり、咀嚼することでも側頭部の筋肉を使います。
肩こりや首こりからくる、頭部を覆う筋膜にコリが生じて痛みを生じることがあります。
こういった
筋肉や筋膜への刺激が、筋トレなどの労作時の頭痛と関連しているとも言われます。
労作性頭痛の症状
労作性頭痛は、特定の筋トレや作業をしたときなどに、両側性の拍動するような痛みを感じます。
軽い痛みを感じたり、後頭部に重いズシンとした痛みを感じることもあります。
後頭部のバットで殴られたような、強烈な痛みの場合はくも膜下出血の可能性もあるので、すぐに病院で診てもらうといいでしょう。
痛みは人それぞれで、労作性頭痛だけの場合や、片頭痛を併発することもあります。
数十分から1日中痛みが続くということもあります。
労作性頭痛の対処法
労作性頭痛は筋トレによって急激に血管が拡張したり、脳内の酸欠等により起こります。
そのため、急激な体の変化を起さないための対処が必要となります。
ウォーミングアップ
筋トレ前にウォーミングアップを十分時間をかけて行うことにより、怪我の予防だけでなく、体が動くことに対して準備をするので体内の急激な変化を抑えます。
運動の前には、静的ストレッチ(スタティックストレッチ)よりも準備運動や動的ストレッチ(アクティブストレッチ)などを取り入れ、運動後はスタティックストレッチを取り入れると運動の一連の流れが緩やかな変化になります。
急に走ったり、腹筋したりすると頭痛を起しやすくなります。急に筋トレをしたいと思い立っても、
まずは軽く体を動かしてから、筋トレをする方が筋への刺激も伝わりやすく、筋肉も動きやすくなるのでパフォーマンス向上のためにもウォーミングアップは必ず取りいえれましょう。
水分補給
体の中はおよそ60%が水分です。この水分は、水の塊があるのではなく、細胞の一つ一つが干からびたりしないように存在していたりします。
筋肉も水分がなくなれば、ビーフジャーキーのようにカチカチになることを想像していただけると分かりやすいと思います。
また、体の中で起こっている様々な代謝にも水分は大きくかかわってきます。
日中の活動時や筋トレなどの運動時には、汗として多くの水分を一度に失うことになります。
汗をかいている、と認知していれば、水分補給も気を付けて行うことができるます。しかし、
汗を感じないまま汗が出て水分を失っている(不感蒸泄)ことが結構あります。
この場合、夏場などでは熱中症などで突然意識が朦朧として立っていられなくなる。めまいがする。頭痛がする。などの症状があらわれ、最悪の場合命にかかわることもあります。
日中や筋トレなどの運動時は、水分やミネラルの補給をこまめに行うように気を付けましょう。
労作性頭痛の予防法
労作性頭痛の予防法として、用いられるのがインドメタシンなどのNSAIDです。
運動の30~60分前に服用するようにします。
(
昭和大学病院 総合診療センター)
インドメタシンなど、鎮痛剤を服用の際は胃や体への負担もありますので医師と相談のうえ服用してください。
急激な体の変化を抑えるために、筋トレなどの運動は初めから負荷の高い事をせず、自分のペースを知り筋力や体力に合わせて行うようにします。
また、血流を良くするためにウォーキングなどの有酸素運動を取りいれて、急な運動による酸欠などを起さないように体の改善を行っていきます。
落ち着いて頭痛に対処しよう!
もし筋トレ時などに頭痛になってしまっても、まずは落ち着いて安静にしましょう。
痛みが出始めたら安静にし無理に運動を続けないようにします。運動を続けることで頭痛が悪化していきます。痛みが強くなれば、痛み止めを飲んでも薬の効果が効きづらくなってしまったり、吐き気で戻してしまったりすることがあります。
まずは安静にし、汗をふき取り体が冷えてしまわないようにします。脱水を防ぐためにも少し水分補給をするようにします。
後頭部をバットで殴られたような、激しい痛みを感じた場合は、すぐに病院を受診するようにします。
数十分ほど安静にしていても痛みが取れない場合や、痛みが徐々に強くなる場合など、症状の悪化がある場合もすぐに受診しましょう。
まとめ
筋トレなどを行った際に起こるツラい頭痛。場合によっては、吐き気や片頭痛を併発してしまうこともあります。
原因がはっきりしていないので、対処法も様々ですが、繰り返す方は自分に合った対処法を見つけるのが一番です。
頭痛が起これば、慌てず水分補給を行い安静にするようにします。
しばらくしても頭痛が取れない場合や、熱や眩暈、痛みが激しくなるなどの症状が出てくればすぐに、お医者さんに受診してください。
普段行わないのに、急な筋トレや運動は避け、緩やかな有酸素運動や負荷から体を慣らして始めるようにしましょう。
予防として、筋トレ前に薬を服用するなどありますが、薬は体への負担もあります。使用する際は、よく考えて使用するようにしてください。
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